サッカー日本代表で横浜Ｆ・マリノスの中村俊輔選手らが２２日、横浜市港北区の城郷小学校を訪れ、３年生の児童約百人と一緒に楽しく体を動かした。

　あいにくの雨で会場は体育館になり、ボールを使った「コミュニケーショントレーニング」主体の内容になった。遠慮なくまとわりつく子どもたちに、中村選手らが苦笑する場面も。抜群のコントロールで華麗なフリーキックを披露すると、体育館は拍手に包まれた。

　菅野創太（かんのそうた）くん（８）は、中村選手、波戸康広選手と３人でボールをつなぐリフティングをすることになって大興奮。「中村選手は足が速くて、世界に通用するあこがれの人。本当に楽しかった！」

　マリノスの田中豊コーチを中心に１９９６年から続く催し「サッカースペシャルキャラバン」の一環。サッカーの面白さ、体を動かす楽しさをプロから子どもたちに直接伝える試みで、横浜市や横須賀市などで年間約２８０校を回っている。

　中村選手はマリノス復帰後、初めての参加。自身も中学生の時に、木村和司・現マリノス監督のフリーキックを見たのが転機になったといい、子どもたちとの交流には協力的だ。

　城郷小はマリノスの本拠・日産スタジアムに最も近く、７月の試合の招待券を贈られてみんな大喜びだった。