京都スタジアム予定地に「アユモドキ」 WWFジャパンが見直し求め府などに要望書
- 2014.04.25 10:13
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[産経]京都スタジアム予定地に「アユモドキ」 見直し求め府などに要望書
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140424/kyt14042402140002-n1.htm
府が亀岡市に建設計画を進めている京都スタジアム(仮称)予定地周辺が、絶滅の危険性が指摘されているドジョウ科「アユモドキ」の生息地にあたるとして、世界自然保護基金(WWF)ジャパンは23日、府と亀岡市に「建設を根本から見直すべき」とする内容の要望書を提出した。
要望書では、スタジアム建設は国際的にも珍しいアユモドキの生存に脅威を及ぼすと指摘。保全の必要性が高く、スタジアムの計画を根本から見直すことを要望している。
スタジアム周辺のアユモドキに関しては、府と市が専門家会議を設けて、環境保全対策について議論しているが、これまでも日本魚類学会や日本自然保護協会などさまざまな団体からアユモドキの保護に関する要望書が提出されている。
府の担当者は「専門家会議の意見を聞いて対応していきたい」、市の担当者も「要望には誠実に回答したいが、計画そのものを変更することはない」としている。(池田進一)

今回環境保全団体のWWFジャパンから提出された要望書はこちらに掲載されています。
[WWF]活動トピック: 希少種アユモドキの生息域保全を
http://www.wwf.or.jp/activities/2014/04/1198723.html
亀岡市に建設予定の「京都スタジアム(仮称)」をめぐっては、過去にも魚類専門家らから建設撤回を求める要望が出ていました。
京都・亀岡の新スタジアム建設で天然記念物アユモドキに絶滅の恐れ?毎日新聞報じる
https://blog.domesoccer.jp/archives/52021387.html
日本魚類学会などが「京都スタジアム(仮称)」建設計画の白紙撤回を京都府に要望
https://blog.domesoccer.jp/archives/52022455.html
ここで超ざっくりとした経緯の説明を。
そもそも京都府や亀岡市は、スタジアム建設の話が具体化するよりも前から、亀岡のアユモドキ保護に取り組んできました。

しかし、農家の減少によってアユモドキの生息域である水田や水路が将来的に耕作放棄地になる可能性があり、今後どのようにして水田・水路を保全していくのかが保護計画の大きな課題でした。
もし資金をいくらでも使えるのなら、アユモドキのためだけに付近一帯を整備し、将来にわたって専用の予算を割き保全していけばよいのですが、それは現実的ではなく、府民の理解が得られるかどうかも難しいところ。
そこで京都府と亀岡市は、スタジアムの誘致によって共生ゾーンを確保し、アユモドキのための環境を守るという計画を打ち出しました。
(もちろんスタジアム建設はアユモドキ保護だけが目的ではないのですが、ここではアユモドキ保護を軸とした経緯説明なのでご容赦を)

ただ、この共生ゾーンでは十分な保護にならないというのが日本魚類学会や今回のWWFの意見で、専門家を交えた協議によって計画を見直すことを求めています。
(この計画には当初から京都大学の専門家が参加していたはずですが……)
いずれにしても記事によれば「計画そのものの変更はない」とのことなので、京都府や亀岡市はこれまで以上に計画の有効性についてアピールし、理解を求めていく必要がありそうです。
【活動報告】希少種アユモドキの生息域保全を:2012年12月26日、京都府は「京都スタジアム(仮称)」を亀岡市に建設することを決定しました。しかし、この建設予定地での開発事業は、世界でこの亀岡周辺と岡山県の2カ所にしか分布していない…http://t.co/iiEd322NNo
— WWFジャパン (@WWFJapan) 2014, 4月 24
「京都スタジアム」建設に国際機関がダメ出し アユモドキ生息地(産経新聞) http://t.co/GD2F7qbZX6 亀岡市をホームタウンに追加した次の日にこのニュース・・。これまでも環境省や学会からもダメ出しされてたし、ちょっと風向きが怪しくなってきたな #sanga
— えざき (@Ezakin) 2014, 4月 24
アユモドキは、直前まで陸地だった草むらでしか産卵しない、ちょっと融通の利かない魚です。ダーウィンが来た!生きもの新伝説。
— さっつ (@satotwi) 2014, 4月 24
いまのまま放置してるほうが危険なんじゃなかったっけ? / “「京都スタジアム」建設に国際機関がダメ出し アユモドキ生息地 (産経新聞) – Yahoo!ニュース” http://t.co/lLLbnPGGfZ
— おりた (@toronei) 2014, 4月 24
「京都スタジアム」建設に国際機関がダメ出し アユモドキ生息地(産経新聞) – Y!ニュース http://t.co/LM8DaQFXDE 目と鼻の先にあるイオン亀岡店は一切無視ですか?そうですか・・・。
— まるめん@徳島参戦 (@ajaxmarumen) 2014, 4月 24
種の保存法政令指定種アユモドキの生息地における亀岡市都市計画および京都スタジアム(仮称)の計画に対する要望書 http://t.co/Pjhq0w2vVG @wwfjapanさんから →この人たちの論拠の決定的な間違いは、そこに住む人達が永遠に水田耕作をするものと決めつけてること
— 旗野京右衛門 (@kyoemoon) 2014, 4月 23
個人的に亀岡スタジアムは出来て欲しいけどもう藪をつついたら蛇大量発生してきて(いまここ)そんな蛇の群れを鏖にして祟り神(遺恨の数々)を作ろうとしてるようにしか思えなくてだな。
— meg (@megttan) 2014, 4月 23
保護も大事なのは言われるもなく百も承知だけど保護とスタジアムどっちが大事だと言われるとそれは同列に並べる話なのか?っていう論点のすり替えを感じる。保護と「(スタジアム、宅地開発を含む)都市計画」ならそれは検討素材として並べられるとも思うけど。
— meg (@megttan) 2014, 4月 24
都市計画の目玉にあげられてて予算規模が大きくて、宅地(の1戸あたり面積)に比べれば面積も広いしで槍玉に挙げられるのも仕方ないかもしれないけど、スタジアム「のみ」の話にして報道されたりしてるし、要望等にしても宅地については言及してないところもあるし。(WWFは言及してるけど)
— meg (@megttan) 2014, 4月 24
アユモドキについて本当にちゃんと向き合ってないのはどっちなんやろね。って思う。
— あめ (@ameffy) 2014, 4月 24
「京都スタジアム」建設に国際機関がダメ出し アユモドキ生息地(産経新聞) – Y!ニュース http://t.co/S5mLqAXfD1 「WWF」を「WWE」と勘違いして「反対するまでがブック」とか思ってしまった
— 何氏ン (@naniujip) 2014, 4月 24
「京都スタジアム」建設に国際機関がダメ出し アユモドキ生息地(産経新聞) – Y!ニュース http://t.co/8Xq65cwnWc 一度失うと取り戻せないと思う。
— ライアン (@Panthera_leo227) 2014, 4月 24
「京都スタジアム」建設に国際機関がダメ出し アユモドキ生息地(産経新聞) – Y!ニュース http://t.co/paWb9FYr54 サッカーファンだがこれはやめておくべき。水系の保護は大事だぞ
— ふぇにっくす (@fushicyo) 2014, 4月 24
少なくとも、アユモドキを保護するという計画を出してるわけだしね。そして知事選挙で当選した山田知事が決めたんだし、ある程度の民意が示されたと考えても良いんじゃないのかな。
— nobu0723 (@muranobu0723) 2014, 4月 24
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なんか誤解があるけど、アユモドキは絶滅しないでしょ
岡山では子供が飼育してるぞ。
今回のはアユモドキの環境が失われる恐れがあるということ。
それ自体ももちろん避けるべきことだけど、報道とかで「絶滅」というセンセーショナルな言葉使ってミスリード狙ってる感じが嫌だな。
あと元々水田に生息する生物なんだから、水田やめた段階で姿を消してしまうのはそれはそれで自然なことだと思う。代わりに誰かに米作りやれといっても無理でしょ
米を作るわけでもないのに水田や水路を整備して、アユモドキを救おうというなら、水槽で飼育する不自然さも許容できるんじゃね? -
地元・保津町の意見をどうぞ
http://www.city.kameoka.kyoto.jp/kankyousoumu/documents/hozutyojichikai.pdf
私たち保津町の住民は、今日までアユモドキを大切に守り育ててまいりました。今後もこの思いは変わりません。しかしながら、報道される新聞記事などを見ますと、今日まで、保津地域のアユモドキの保護になんら手を差し伸べてこられなかった人たちの専門的な知見という一方的な意見が展開されることで、大切にしたきたアユモドキが、自分たちの生活を脅かす存在へと変わるのではないかと危惧を抱いております。そうなれば、保津地域にとってアユモドキの存続は難しいと言わざるを得ません。
どうか、専門家の良識ある英知を結集していただき、人のくらしと自然が共に存続できるスタジアムの建設を早急に進めていただき、京都が、亀岡が、地域が世界に誇るサッカースタジアムが早期に完成することを切に望みます。 -
※別の場所で生息できる環境を整えたほうがいいだろ、こんなの。
いやいやそれは乱暴w 水に含まれてるミネラル、窒素、酸素は川にや海域によって違うから死んじゃうのだよw
大阪京都の淀川水系のタナゴとか絶滅しかかったけど川の浄化でだいぶ増えた環境保全したから川の匂いの減ったよ。
琵琶湖の水質保全とか三十年掛ってやっとましになった、面倒だし金も掛かるけど開発と環境は相互補完していかないと
アフォな中国みたいになるんだよ、WWFは政治的だから放置でいいけど身近な所の開発はちゃんとしないと
魚も住めない川とか、川を全部埋めるとか、暗渠にしまくるとか余りやらん方がいいのよねw -
※90
その地元からの反論に、魚類学会が回答してる。
>日本魚類学会 保津町自治会長様 平成25年12月24日
>京都スタジアム(仮称)の建設推進に関する要望書に対するご回答とご説明
http://www.fish-isj.jp/iin/nature/teian/131224.html
要約すると、
「今までアユモドキを守ってくれてありがとう。
問題なのは杜撰なスタ計画を立てた亀岡市と、短期間でスタ用地を準備させた京都府なんだよ。
これからも外部から口だけはさむけど、頑張ってアユモドキを守っていってください。」 -
元々亀岡駅北側の農地の開発計画というのがあって、これは
地権者が主導というか要望によって進んでいるものらしい
「将来的に耕作放棄地なる可能性」ということで、ここで農業
を続けていくことは難しいということなんだろうけど
そういったなかで環境の保全をどうしていくのか、ということで
出てきたのがにぎわい創出としてのスタジアム誘致、そしてそれに
付随する形で「共生ゾーン」として土地を確保するという案なんだろう
地域の開発と環境保全という問題はとても難しいけど、環境保護の
ために発展は許さん保護のために金を出し続けろ
なんてことは外野が文句つけて強制させられるような話じゃないよねぇ -
農家の高齢化・後継者不在という問題があって
亀岡駅北地区の土地区画整理を行わなければ水田などの環境は
守られる、という話じゃないんだよね
やがて耕作放棄地になれば結局アユモドキの生息できる環境は
破壊されてしまうわけだし、その土地の市街地化が不可避であるなら
どういう形で環境保全をしていくのか
スタジアムとその周囲の広い敷地の中に取り込むことで「開発」から
環境を守るというのがスタジアム推進側の考えなわけでしょう
それに反対するならばじゃあどうやって環境保全をしていくのか
「それはお前が考えろ」は通じない話だよね -
”共生ゾーン”についての計画が曖昧だから叩かれているのでは。
失敗してその地域から絶滅してしまいましたでは許されないわけですが、配慮したけど失敗した事例は地域個体群クラスでは枚挙にいとまがないです。
同じ水系に実験圃場でも用意してこうすれば生存可能ですというのを証明してからそれを共生ゾーンに組み込むようにすれば納得する人も増えてくると思いますが、そこまで配慮した事例はあまり聞いたことがないですね。
あとお金がー言うてる人いますが日本では生態系関係の学会は金にならん業界なので国際団体以外は基本貧乏です。生き物の保護活動でアメリカみたいに大口の寄付を出してくれるような団体・法人はあまりありません。 -
※126
>その地元からの反論に、魚類学会が回答してる。http://www.fish-isj.jp/iin/nature/teian/131224.html
>要約すると、「今までアユモドキを守ってくれてありがとう。
>問題なのは杜撰なスタ計画を立てた亀岡市と、短期間でスタ用地を準備させた京都府なんだよ。
>これからも外部から口だけはさむけど、頑張ってアユモドキを守っていってください。」
正論じゃん。洪水常襲地で、希少種の宝庫で、水道水源の真横の湿地にスタジアムを建てるなんて計画、ふつうにありえない。
あと、地元住民「が」守ってきたのではなくて、行政や研究者に協力してきたんでしょ。研究者って、要は生態学会や魚類学会のメンバー。 -
亀岡にスタが決まった直後に、地元メディアのKBS京都の取材に対して亀岡市側は、
「高齢などで水田を耕作しにくい環境の地主さんもいるから、
アユモドキ保全の公共事業として、
人工的になんらかの対策が必要な状況だ」と返答していた。
魚類学会は、3.6ヘクタールの水田保護では不十分と反対して、
スタジアム計画を白紙撤回させようとしてるけど、
仮に撤回できたとしても、今度、広大な水田の敷地を
地権者と交渉して今年中に魚類学会が借り上げる資金力でもあるのか?
まさか、スタジアム建設だけ撤回させて、更に亀岡市に
アユモドキのためだけに税金を使わせて水田を保護させるつもりなの? -
スタジアムとの共生が本当にできればよいですね。
亀岡市の水道水源を汚染する可能性が高いと専門家が結論するほどの大工事をして、大丈夫なのかな?
亀岡市(市長さん?)の思い込みだけで「できる」といわれても困りますね。専門家はみんな、かなり無謀だ、と言っているのに。
なぜみんな政治家や行政マンのいう自然保護を信じているのか、そちらが不思議。
京大の先生もアユモドキを人質に取られて、反対できないだけだとどこかに書いていたし。
なぜ不都合な真実を専門家が指摘したら、土地を借り上げなければならない、と脅されるのだろうか。
そんなところでサンガが試合するのかー なんとも、、、 -
代替案、代替案、としつこく書いている方々がおられますが、スタジアムにかかる税金100億円超あれば、すべて保全できるし、それどころか周囲いったい自然の宝庫にできるでしょう。
ただ、それだと土建屋も商工関係もスタジアム建設ほど儲からないと考えられているだけで。やりようかもしれませんが。
ネットで見ると、環境省の自然関係予算は全額で1000億円ほどらしい。
大雑把に言えばこれにトキもコウノトリもイリオモテヤマネコも…入っているのでしょうか。
そこらじゅうでやっている道路工事や河川工事が1件、1億、2億。トキも1億円。まさに桁が違います。
問題なのは、代替案出せとかではないように思います。
ちなみに代替案ありません(笑 -
反対派は、スタジアム「共生ゾーン」のアユモドキ保全調査で良好な結果が出される前に、「反対」以外の主張をしておくべき。
例えば同じ亀岡駅前でも、絶滅危惧種のアユモドキが生息してない農地に建設場所を変えるべきとか、
http://i.imgur.com/te4nFo6.jpg
アユモドキが産卵す川に隣接する水田を埋め立てる駅北再開発にも、
低層ゾーンとか公園予定地の一部を水田として保護するように計画見直しを訴えればいい。
http://www.kjc-news.co.jp/multi/image/10/0720/04.png








ID: cyNzIwMTFm
イオンの事はスルーなのな。
何この後出しジャンケン。
ID: BiZDZhYWRm
言うだけで金は出さない
ID: EwNjhkNzM0
スタジアム派の人も相手を否定するだけじゃだめだし頑張ってくれ。
ID: bgJzi1WZ3P
もはやテンプレ定期ネタ状態のスタ関連
難しいもんだ(´・ω・`)
ID: ViY2ZjMjM0
噛んでるのはプロ市民でしょ。
すごい後だしじゃんけん。
スタジアム作らない事とアユモドキの保護が直結してない。
ID: M4OTFlZTJk
足を引っ張りたいだけの後だしジャンケンって感じだなー
既にキチンと検討してて影響無いようにやるんでしょ?
ID: Q4NDM0ZGEz
後からしゃしゃり出てきて本質を無視する
こういう卑怯者って大嫌い
WWFは環境保護なんて考えてない組織だって自白したも同然
ID: E5NjZmMjc2
前からアユモドキについては議論されてて、それをふまえた上でスタジアム計画を作成したのに、後になってケチをつけるのはどういうことなのか。知らなかったはあり得んだろうに
ID: c1MzRlYjRl
アユモドキってネーミングかわいそすぎるやろ
ID: I3N2JiMGUx
スタ推進派の知事が当選し
亀岡がホームタウンとして承認されたと記事になった直後にこれ。
綱引きが凄まじいな。
ID: ZmOGIxYjcz
ピクシー、謎の緊急来日
ID: Y0YjBlZTFj
まぁあちらさんも口出すのが仕事だろうけど
ちゃぶ台返し系の議論はやめとくれ
ID: gxZjQzMjUy
** 削除されました **
ID: QwYzA4MDcx
ピクシー襲来
ID: gxZjQzMjUy
野津田でもこの手のが騒いでたし
とにかく環境保護をお題目に騒げば金になるんだろうね
ID: NmYjMyNDA4
面倒な奴らに絡まれてるな、ってのが正直な感想。
数だけならばこいつらネットワーク使って関係ない地域の人間かき集めるから。
き然と対応して場合によって強気に出ないと、
勝手にねつ造したりされるから気をつけろ。
ID: JkY2E0ODc3
細谷先生には余計な事せんといて欲しいわ
ID: M0N2VjMjcx
スタジアム作らなかったとして、アユモドキ対策はちゃんとするんだろうね?
やらないと岐阜で鮎食べまくってるぷっくりしたおじさんが飛行機で飛んでくるぞ。
ID: NlOGQ3N2Zh
ギャーギャーいいたきゃ立候補の時点で出てこいよ(半ギレ)
ID: Q3NDc1MTRl
で、スタジアムを作らなかったら誰がアユモドキを保護するの?
何たらジャパンとやらがボランティアで金を出すのか?