クリアソン新宿がDF小林祐三の今季限りでの現役引退を発表 Jでは柏レイソル、横浜F・マリノス、サガン鳥栖でプレー : ドメサカブログ

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クリアソン新宿がDF小林祐三の今季限りでの現役引退を発表 Jでは柏レイソル、横浜F・マリノス、サガン鳥栖でプレー

関東サッカーリーグのクリアソン新宿は2日、DF小林祐三の今シーズン限りでの現役引退を発表しました。
小林選手は2004年に柏レイソルでプロ入り後、横浜F・マリノスやサガン鳥栖でプレー。今シーズンからクリアソン新宿でプレーしていました。



[クリアソン新宿]小林祐三 現役引退のお知らせ
https://criacao.co.jp/soccerclub/club-information/post-8041/
このたび、Criacao Shinjukuに所属しております小林祐三が、今シーズン限りで現役を引退することとなりましたので、お知らせいたします。

<プロフィール>
◇ 氏名 : 小林 祐三(こばやし ゆうぞう)
◇ ポジション : DF
◇ 生年月日 : 1985年11月15日(36歳)
◇ 身長 / 体重 : 176cm / 72kg
◇ 出身地 : 東京都
2004年 – 2010年 柏レイソル
2011年 – 2016年 横浜F・マリノス
2017年 – 2020年 サガン鳥栖
2021年 Criacao Shinjuku
(中略)

小林祐三から、皆様へ。

皆様、こんにちは。クリアソンの小林祐三です。平素よりクリアソン新宿、並びに小林祐三を応援していただき誠にありがとうございます。ご存知の方も多いと思いますが、皆様の応援のおかげで、先日 行われた全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2021で優勝することができました。
大会期間中の東京・西が丘のスタンドは、私が見てきたどのスタジアムのスタンドよりも温かい雰囲気で、ずっとこのピッチに立っていたい、そんな風に思わされる空間でした。非常に厳しい日程でしたが、最高の仲間とあの雰囲気で一緒に闘えた時間は、私の一生の宝物です。皆様には改めて御礼申し上げます。
JFL昇格へ向けてあと1試合。クリアソンに関わるすべての人たちの力を合わせて、JFL昇格を勝ち取りましょう。応援よろしくお願いいたします。

さて、シーズンも佳境を迎えるこの時期に、皆様に一つご報告があります。私、小林祐三は今シーズン限りでサッカー選手を引退します。5歳でサッカーを始めてから約30年間の歳月が流れました。ほぼ毎日ボールを蹴り、週末に試合をする、たまに平日も試合をする。勝ったり、負けたり、喜んだり、悔しがったり、傷ついたり。そんな日々に、ここで区切りをつけたいと思います。
昨年、プロサッカー選手を引退した時には「17年間」でしたが、今回はその2倍近い歳月に区切りをつけなければなりません。さらに違うところは、当たり前ですがサッカーをプレーすることを辞めることです。
プロサッカー選手を辞めても、サッカー選手は続ける。Jリーグを離れてクリアソン新宿に加入するときは、そんな決断でした。今もほぼ毎日サッカーをしているので、選手としての「そんな日々」は大きく変わることはありませんでした。
でも今回の決断は違います。もう、二度と本気でサッカーをプレーすることはありません。ついに「そんな日々」にさようならを言うときが来ました。

この文章を書いている今も、様々な感情が込み上げてきます。サッカーを辞める寂しさや、まだプレーで何か見せられるんじゃないかという未練がましさ、などなど。この感情たちと真正面から向き合うのは、とても勇気が必要なことです。そんな勇気がずっと持てずにいました。
それゆえ、ここ数年はこの感情たちに蓋をするという意味合いでプレーを続けていたのかもしれません。
そんな中で、クリアソン新宿というクラブと出会いました。私が初めてクリアソン新宿の練習に参加したのは2019年1月。株式会社Criacaoとはお付き合いがあったものの、サッカークラブに触れたのは、このときが初めてでした。
シーズンオフを利用して東京に帰省していましたが、キャンプに向けて身体を動かしたいと思って、弊クラブの代表である丸さんに連絡、練習参加のお願いをしました。
平日の夜7時。凍えそうになりながら落合中央公園に向かって、そこでは、本当に衝撃的な体験をしました。圧倒的な熱量、そして選手 個人の自立した思考(でも、2日目の練習は7人しかいませんでした)。サッカー人として、ものすごい刺激をもらって、次のシーズンに向かいました。
同時に、いつかこのクラブでプレーしたい、そんな風にも思いました。

その2年後の2021年1月、晴れて私はクリアソンの一員になりました。熱量、雰囲気、組織として大切にしているもの…サッカーのレベルは上がっていましたが、良い意味であのときと変わっていないクリアソンの姿が、そこにはありました。
ただ私は、そんなクリアソンに変な期待をかけてしまっていたのかもしれません。プロサッカー選手生活の、最後の数ヶ月で消えかけていた「サッカーをプレーするという情熱」が、このメンバー、この組織ならまた戻ってくるんじゃないか。または情熱が生まれなくても、この理念の元に新しいサッカーの行き先があれば、プレーを続けることができるんじゃないか。
そんな風に思っていました。
けれど、そんな都合のいい話はなく、この心と体でサッカーをするという事実も変わるわけもなく、サッカーをプレーしていても、純粋な気持ちで楽しめていない自分がいました。
そんな自分に気がつかせてくれたのは、皮肉にもクリアソンの最高のチームメート、スタッフたちでした。クリアソンのメンバーとの覚悟の違いを感じる毎日が、少しだけ辛く感じていたのも事実です。

理念の体現には、情熱が必要です。サッカーを通じて理念を体現しようとするなら、サッカーへの情熱が必要不可欠です。この理念があれば、このメンバーがいればどうにかなる、ということではありません。理念があればパスが通るわけでも、固い人工芝の上で躊躇なくスライディングできるわけでもありません。サッカーに情熱を持って、毎日毎日練習して、やっとできるわけです。
「でも、それって何のためにやってるんだっけ?」と立ち戻るべきときに、そうなって初めて理念が出てくる。サッカーをプレーする上での理念と情熱の関係は、そんな感じじゃないかなと思っています。
我々 クリアソンは、サッカー・スポーツをあくまで手段とし、それを通じて社会に豊さを届けることを目指しています。私の大好きなクリアソンの理念です。だから、まずは自分たちがサッカーを通じて豊かにならなければなりません。
クリアソンの理念や人を通じて豊かになっている感覚はありましたが、自分は、サッカーをプレーするということを通じて豊かになれているか自信がありませんでした。これは、クリアソンのチャレンジを否定しているわけではなく、自分自身の心構えの問題です。

言葉を選ばなければ、サッカーを両手で扱ってプレーする情熱が尽きてしまったのです。そしてそれを隠すこともできなくなった。言葉にすればたったそれだけのことです。それだけのことですが、やはり辛いことです。改めて思ったことは、自分はサッカーが好きなんだなということです。好きなものは邪険に扱いたくないんです。大切に、大切に扱いたいんです。
少々 ネガティヴな表現が続きましたが、誤解のないようにお伝えすると、今年1年間、サッカーも仕事も精一杯 頑張ってきました。チームメイトやスタッフ、パートナー企業の皆様、新宿の街の皆様に自分のサッカーが届いている実感もありました。それはとても抽象的なことで、自分が勝手に評価していいものではないのかもしれません。
それでもクリアソンに来て、サッカーの新しい側面や可能性を見ることができたのは確かです。それはあの西が丘のスタンドをはじめ、自分自身の目ではっきりと見たものです。

ビジネスとの両立で見えた世界も、もちろんありました。パートナー企業の皆様と業務上でやり取りしながら、応援していただき、それをピッチで表現する。18年間の選手生活で初めての体験でしたが、これもまたサッカーの新しい可能性でした。
こうやって振り返ってみると本当にいろいろな経験ができました。クリアソン新宿に来て本当に良かったです。心からそう思っています。

だからこそ、あと1試合。勝ってJFLに昇格したいです。先ほども書いた通り「自分のサッカーが届く」というのはとても抽象的なことで、割とすぐ忘れちゃうものだとも思います。でもJFLに昇格したら2021年シーズンはクリアソン新宿にとって伝説のシーズンになるし、写真にも残るし、きっとみんな語り継いでくれるでしょう。
小林祐三がいたこともきっと覚えてくれるはず。
「結局は、結果か」と思う人もいるかもしれませんが、そこはやはりスポーツなのである程度やむなし、としていただけたらと思います。そんな世界に30年間も浸かっていたので許してください。ただ、自分はこういう局面で結果を残してきた自負もあります。選手生活の集大成にしたいと思いますので、皆様、力を貸してください。応援よろしくお願いいたします。
そして最後に家族、友人、歴代のチームメイト、各年代でご指導いただいた監督・コーチの皆様、小林祐三を応援していただいたファンサポーターの皆様、本当にありがとうございました。最高のサッカー選手人生でした。楽しかったです。サッカーを通じてとても豊かな人生を送れました。そしてこれからもそうありたいです。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

2021年12月2日
小林祐三







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ツイッターの反応


















37 コメント

  1. 1.

    パンゾー選手お疲れさまでした。
    この時期はただただ寂しい…

  2. 2.

    パンゾーさん本当にお疲れさまでした。
    パンゾーといえばサッカーだけでなくマリノスナイトやTT LOUNGEとかも好きだった。
    またトークやってほしいな〜。

  3. 3.

    お疲れ様でした。
    93回天皇杯優勝メンバーがどんどん引退するなぁ……

  4. 4.

    言葉を選ばなければ、のくだりにグッとくるものがありました。
    気持ちが凄い伝わってきたというか。
    お疲れ様でした。

  5. 5.

    なげぇ…って思っちゃって申し訳ない
    クリアソンをJFLに引き上げて引退ってなると格好良いし頑張って欲しい

  6. 6.

    パンゾーさんお疲れ様でした!
    読み応えのある文章だ

  7. 7.

    ポッドキャスト11月末で削除になっちゃったんですね、最後の回聴けなくて残念
    選手のストレートな想いや考えが聞けて楽しかったです

    サッカーに限らず引退でホッとするとかもう頑張らなくていいんだって開放されるって選手は多いけど、逆にそういう緊張の糸が昔より緩んだまま戻らなくなってしまったって素直に吐露するのもそこに悔しさを滲ませるのもパンゾーらしくて好き
    長年のプレーお疲れさまでした

  8. 8.

    長い
    けれど、すんなり頭に入ってくる、読ませる文章
    パンゾーさんはTwitterの短文でも上手くまとまっていて面白いよね、頭いい人だなあと思う

    クリアソン好調というニュース見て嬉しいなと思っていたから、引退のお知らせは寂しい限り
    お疲れ様でした

  9. 9.

    プロサッカー選手の引退=サッカー選手の引退だったら、ここまで率直なコメントはできなかったのかもな、とちょっと思った
    入替戦見に行こうかなあ

  10. 10.

    パンゾー相変わらずいい文章書くなぁ
    うちの子の引退は何度味わってもしんみりする
    お疲れさまでした!

  11. 11.

    今まで夢をありがとう!👍

  12. 12.

    2010年最終節で見せつけられた「残念そこは小林祐三」には敵ながら痺れた。
    お疲れさまでした。

  13. 13.

    しっかり伝わってくる文章だなぁ…
    お疲れ様でした、ピアノでのあの写真は忘れないぞ!

  14. 14.

    お疲れ様でした。
    JFLへの昇格って地域CL勝ち抜いた後に入れ替え戦があるの!?素人の感想だけど理不尽なほど厳しいな

  15. 15.

    読みやすくも読ませる文章
    同じ東京という理由だけでしたがクリアソンのニュースは追ってました。
    有終の美を飾って引退してください

  16. 16.

    長さを感じさせない文章。
    花道としてJFL昇格できると最高だね

  17. 17.

    85年組がまた一人・・・
    お疲れさまでしたパンゾーさん。

    多芸な人だからサッカー以外でもセカンドキャリアを
    築けそうだけど、サッカーIQと人間性が素晴らしい人
    なので出来れば、日本の若いサイドバックを育てる
    とか今後もサッカーに携わってほしいな

  18. 18.

    十分うちに来て欲しいベテランDFなのにみんな引退してしまう

    クリアソン救った後は是非松本の救世主になって欲しいのだが

  19. 19.

    人を呼ぶサッカー選手ではなく、呼ばなくても共に楽しめる1プレイヤーに戻ってもらえれば
    経歴として難しいことかもしれないが、改めてフットボールの楽しさを模索し伝えていって欲しいなと

  20. 20.

    パンゾーらしい、良い人柄の詰まった文章ですね。
    優勝させて引退とはなんとカッコいい。是非昇格も!
    おつかれさまでした!

  21. 21.

    うちにば縁が無かったけれど、何処にいても目が離せない好きな選手、お疲れ様でした
    DJとして全国のスタジアムを行脚なんてどうでしょう?

    ※13
    隣の栗澤の表情含めてあの写真は最高

  22. 22.

    レイソルが高卒の競合選手で獲得できたのも今思うとパンゾーが最後だったかもなあ。
    芯があっていい選手だった。暗黒時代からの立て直しをしてくれた選手がどんどん引退して寂しい。

  23. 23.

    ※14
    今年はチーム数調整のための特例、ということになってるよ
    でもいわきがJ3に行くから、例年通りの降格数でも元の数に戻るはずなんだけど
    去年降格がなかった分今年下からの昇格枠を減らします!は理不尽通り越して邪悪な対応だと思う

  24. 24.

    先週の鹿島戦の翌日に西が丘へ行きました。
    クリアソンには、元熊本の池谷友喜選手(元熊本社長の池谷氏の長男)も在籍しているので、いつか応援に行きたいと思っていました。
    FC徳島戦ではの小林選手の勇姿に、昨年まで駅スタで観ていた、その勇姿に何だか感極まるものがありました。
    優勝おめでとうございます。そして、JFLとの入れ替え戦での勝利を九州の地から祈っています。

  25. 25.

    本当にお疲れ様でした。
    ありがとうございました。

    もう鳥栖サポのMPは0よ……。

  26. 26.

    長いんだが一気に読んで泣いてしまった。
    お疲れ様でした。

  27. 27.

    パンゾーさんお疲れ様でした
    新たな船出に幸あれ

  28. 28.

    認めたくないものだな

  29. 29.

    パンゾーお疲れ様でした。来季はトークショーで会えますように!

  30. 30.

    お疲れ様でした。
    地域CL決勝R見に行っちゃっちゃぜ・・・

    ていうかそうなんだよ、
    見に行けなかったーていうツイが多いけど、
    今季の関東Lは春先の数試合以外は無観客で、地域CLも予選Rは無観客だったから
    こないだの決勝Rがほぼほぼ最初で最後の生で見るチャンスだったんだよな。。。

    残念がってた人ら、ほんとの最後になるJFLへの入れ替え戦
    おそらくJFL公式で配信するので一緒に見ような!
    h ttp://www.jfl.or.jp/jfl-pc/view/s.php?a=1

  31. 31.

    もうこの機会を逃すと
    一生分からないままで
    俺の人生終わるから
    教えてくれ

    何でパンゾーなの?
    ずっと前から聞きたかった
    顔がパンパンの時があったのではないか
    とこの時点で推測している

  32. 32.

    ※31
    キクマリで由来を話してたそうな。

    (パンゾーの由来は?)
    小林「2004年に柏に入団する前、自主トレサボってました。だから練習参加した前年夏に採寸したジャージのサイズが入団前に着たら合わなくて。それで先輩に『ジャージパンパンじゃね?』と言われパンゾーに…」

  33. 33.

    ありゃ、地域CL初日見たらCBやってておこしやすの外国人も軽く捻ってたからまだやるもんだと
    作文みたらパンゾーらしいっちゃらしい理由だな

    ウェーブスタジアム行くつもりだったけどまさかのラストマッチか・・・
    クリアソンはスタッフも気持ち良い人多くてついつい応援したくなる
    けど刈谷には飯塚亮もいるし複雑だぜ

  34. 34.

    ttラウンジfm毎回楽しみに聞いてました
    ケイ池田氏の「あのジョホール」の下り。声出して笑わせて貰いました
    小池龍太回のレノファとのTMの話。当時現地で観戦してたので話に出て来てビックリしました。4番と和田昌士。当時から注目してたので滅茶苦茶嬉しかったです

  35. 35.

    パンゾーがここ数年テーマにしていたであろう「結果・評価と、やりがい・価値のバランス」みたいなものの考え方にはすごい影響受けた
    残念ながら日本サッカー、というか日本社会全体が逆方向に向かっている気がしてならないが

  36. 36.

    お疲れ様でした。
    これから次のステップを頑張って下さい。

  37. 37.

    サガン鳥栖へ強化担当として戻ってきてくれました
    パンゾーさん、これからもよろしくです!

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